反戦平和のイベント「ピースフェスタin白老2019」が6日、白老町の萩野公民館はまないす21で開かれた。日本の戦争時代をテーマにした映画の鑑賞などを通じ、来場者は平和の尊さを改めて胸に刻んだ。
実行委員会(岡澤幸一委員長)が「白老町みんなの基金」を活用して今年も企画し、町や苫小牧民報社などが後援した。今回は、映画「明日へ―戦争は罪悪である」(藤嘉行監督、2017年制作)を上映。約80人が鑑賞し、戦時中に一貫して反戦を訴え続けた僧侶を描いたストーリーに涙ぐむ人もいた。
また、平和寄席と題して室蘭の講談師今清子さんの「一人芝居」、竹浦元気太鼓やオカリナの演奏、女声合唱といった平和コンサートを催し、来場者を楽しませた。
会場には、沖縄県名護市辺野古への米軍飛行場移設の反対運動に取り組む人々を捉えた写真パネルも展示。パネルに足を止め、沖縄の基地負担問題に関心を寄せる来場者の姿が見られた。
同町石山の大久保由里子さん(46)は「二度と過ちを繰り返さないために、私たちは戦争の愚かさをしっかりと知り、特に若い人たちは理解しないといけない。このイベントで、そのように考えさせられました」と話していた。