NPO法人えにわ市民プラザ・アイル(泉谷清理事長)はこのほど、同法人が取り組んでいる小中学生向けの学習支援事業「あすなろカレッジ」に参加する児童生徒を対象に、恵庭市在住の作家・高杉六花(りっか)さんによる著書「君のとなりで。」のサイン会を開いた。高杉さんが自らサインした本を子供たちに手渡して交流した。
高杉さんは、子育てをしながら作家として精力的に活動中。同作は第7回角川つばさ文庫小説賞で金賞を受賞し、全国の書店で販売されている。
サイン会は、子供たちが将来の夢や目標を考え、興味・関心が広がるきっかけに―と同法人が企画。小中学生計5人が出席し、高杉さんが1冊ずつサインした。受け取った子供を代表して、恵庭中1年の松山忠正君(12)が「ありがとうございます。たくさん読みます」と感謝を伝えた。
贈呈後は、児童生徒や関係者ら全員で夕食を囲み、「物語はどう組み立てているのか」「好きなゲームは何ですか」など作品作りや趣味について質問。学校生活の話題にも触れ、高杉さんは「算数は苦手だったけど国語は得意だった。得意なことを頑張ったら、作家になれたよ」と笑顔で語り、子供たちにエールを送った。
泉谷理事長は「子供たちは常に変化していて、将来の夢や目標も少しずつ見えてくる時期。子供たちにとってきょうの出来事が何らかのヒントになるのでは」と期待を込めた。