一人暮らし高齢者世帯除雪サービス 生活保護世帯は無料 20年度から有料化へ 恵庭市

  • ニュース, 千歳・恵庭
  • 2019年9月6日

 恵庭市は「一人暮らし高齢者世帯等冬期除雪サービス事業」を2020年度から有料化する方針だ。今後の需要増が見込まれる事業の安定的な実施につなげるため。市の導入案によると、負担は市民税非課税世帯が月額1000円、市民税課税世帯で同2000円となる見通しで、これらを精査した後、年度内にも市議会に報告する。

 同事業は援護者が近くにいないなどの理由で自力での除雪が困難な一人暮らしの高齢者世帯に対し、玄関先などを除雪するもの。11月~翌年3月に15センチ以上の降雪があった日に実施している。対象は18年度実績で542世帯。事業費は899万円で、国土交通省からの社会資本整備総合交付金を充当。作業は市シルバー人材センターなど8事業所、19町内会に委託している。

 同事業は、今後高齢化の進展が見込まれることなどから、16年度の事務事業評価で受益者負担化の方向性が示されていた。17年度に利用者アンケートを行ったところ、回答者の93%が有料でも利用したい意向を示しており、負担許容額は86%が2000~3000円と回答。現在、石狩管内の札幌、江別、石狩市、北広島市でも一部を有料化している。

 恵庭市がまとめた自己負担額の導入案によると、対象者の約6%となる生活保護受給世帯は従来通り無料。市民税非課税世帯、市民税課税世帯の有料化により、313万円の負担軽減が見込まれる推計だ。負担金は、除雪期間分を事前の一括納付とする予定。

 市議会への報告後、来年6月には利用者への通知などを行う運びだ。

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