小学女子チーム「苫小牧リノージュ」、初陣へ 軟式野球

  • スポーツ, 野球
  • 2024年10月26日

 苫小牧市内の小学生女子だけでつくる野球チーム「苫小牧リノージュ」が今秋、立ち上がった。26、27両日、札幌市内の太陽グループ少年野球場で開かれる2024北海道女子学童軟式野球大会がデビュー戦。チーム名にもなっている「輝け!!天使たち!!」のごとく苫小牧、胆振東部から集った19人の天使たちが大舞台で輝きを放つ。

 女子チーム発足のきっかけは、少年野球チームを指導する長谷川慎監督(北光ファイターズ)が昨年、北海道選抜にコーチで携わった際、「普段笑わないで野球をやる子たちが、笑顔でやるんだ」という声を多く聞いてきたことから。大会に向けて、9月上旬に東胆振の女子選手の中で希望を募ったところ、3~6年生の19人が集まった。

 チーム名の「リノージュ」の由来は、ハワイ語の「リノ(輝く)」とフランス後の「アンジュ(天使)」を組み合わせたもの。「輝く天使のように楽しんでほしい」との思いを込めて名付けた。

 メンバーは所属チームの練習とは別に女子だけで集まる機会をつくったほか、市内の女子軟式野球チーム、苫小牧ガイラルディアや駒大苫小牧高女子硬式野球部の協力の下、交流会を通して女子だけでプレーする楽しさを再認識。直近は市内チームと練習試合を組むなどして、結束力を高めてきた。

 長谷川監督は「気さくでにぎやかな子が多く、みんな打ち解け合っているのを見て、やってよかったなと思う」とほほ笑みのまなざしを向ける。他チームの実力が未知数とあって、試合では「勝つことも大事だけれど、それ以上に女の子たちだけでやる楽しさを感じて、中学、高校と野球を続けてくれたら」と期待する。

 大会は苫小牧をはじめ、札幌や釧路、函館、オホーツク・十勝管内の合同、計5チームによる1回総当たり戦。立候補で自ら主将の大役を買って出た遠藤仁子(泉野小5年)=泉野イーグルス=は「普段よりも生き生きプレーできるし、声かけも女の子同士で楽しくできる」と笑顔を見せ、初陣に向けて「みんなで楽しくやること。目標は優勝です」と目を輝かせた。

名前    学年 所属チーム

菅井 結奈  (6) 沼ノ端ジェッツ

杉本 美咲  (6) 拓勇ファイターズ

中村 結奏  (6) 飛翔スワローズ

杉村 らん  (6) 鵡川ジュニアファイターズ

秋田 菜々美 (6) 早来メッツ

藤田 結希音 (6)   〃

佐藤 乃々果 (5) 沼ノ端スポーツ少年団

井上 羽奈江 (5) ときわ澄川ライオンズ

野村 妃莉  (5)   〃

後藤 木葉  (5)   〃

古川 夏綸  (5) 錦岡ジュニアタウンズ

遠藤 仁子  (5) 泉野イーグルス

藤田 紗葵  (5) 早来メッツ

前田 結菜  (5)   〃

中村 佳希  (4) 飛翔スワローズ

奥村 唯花  (4) 鵡川ジュニアファイターズ

宮下 菜優  (4)   〃

久保 芽愛  (3)   〃

前田 葵菜  (3) 早来メッツ

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