子ども食堂に取り組む意欲を語る富田夫妻 白老町本町で2024年11月に開業した手打ちそば店「てんぞう」(富田英介代表)は今月、店内で子ども食堂を始めた。来店した町内の中学生以下の子どもに、温かいかけそばか冷たいもりそば(共に770円相当)1杯を無料で提供している。
子どもの孤食防止や子どもを中心とした地域住民の居場所づくりのための取り組み。毎週水、日曜日と祝日を除く午後4時~同7時(ラストオーダーは同6時半)に〝開店〟し、対象の子どもに月に1杯そばを振る舞う。
利用状況を確認するため、初回に氏名、住所、連絡先を富田代表(39)に伝える。保護者は有料だが、乳幼児に無料提供したそばを分けて食べることはできる。その日のそばが売り切れた時や臨時休業時は〝閉店〟となる。
富田代表は、23年末に閉店した北吉原の手打ちそば店「むぎぜん」の味を継承しようと店主に弟子入りして修業。昨年、妻あゆみさん(38)と開業した。子ども食堂の構想は開業前からあり、店が落ち着いてきたことから始めた。「子どもはもちろん、子育て中の人などに一息つける場があることを知ってもらえたら」と話し、近隣の事業者にも野菜など食材提供の協力を呼び掛ける。
町子ども支援課によると、町内で子ども食堂を展開しているのは、町社台のNPOウテカンパと町川沿で地域食堂「ウタル」を運営する白老ふれあい食堂実行委員会の2団体。