苫小牧市沼ノ端小学校を2014年度に巣立った卒業生が9日、同校の敷地内に埋めたタイムカプセルを開封した。約40人が8年ぶりに母校に集結。小学6年生の自分が20歳の自分へ宛てた手紙を見ながら、思い出話に花を咲かせた。
タイムカプセルはアルミ製の箱で、事前にセレモニー実行委員の前山千乃さん、久我浩史郎さんがスコップで掘り起こした。開封セレモニーは教室で行われ、封が開けられると拍手が沸き起こった。箱の中には70通ほどの手紙のほか、大切にしていたシャツ、筆記用具などが入っており、参加者は8年前の思い出を一気によみがえらせた。
当時担任だった教諭の木村美樹さん、秋山慶太さんも参加。木村さんは「8年間、この日を楽しみにしていた。手紙を読んで感じたことを今後の心の支えにしてほしい」と語り掛け、オンライン会議システム「ZOOM(ズーム)」で参加した秋山さんは「日々目標を持って素晴らしい人生を送って」と激励した。
実行委員長の東晃平さんは、タイムカプセルを埋めた当時を振り返つつ「みんな集まってくれるか不安だったが、成功してよかった」と話した。
タイムカプセルは14年にPTAの発案で企画された開校111周年の記念企画。入れ物などは保護者が手作りした。同校は今年10月、開校120周年を迎える。