厚南中で 理科の特設授業 地震計について学ぶ 東京ソイルリサーチの古川氏招き  厚真

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年9月10日

 厚真町の厚南中学校(石崎和昌校長)は9日、理科の特設授業で地震計について学んだ。東京ソイルリサーチ技術本部解析技術室の古川拓人主任を講師に迎え、2、3年生合わせて23人が地震計の仕組みや役割に関する知識を深めた。

 古川さんはまず地震計の歴史を取り上げた。日本では1880年に振り子を用いた円盤記録式のものがあったとされ、その後、進化を遂げて電磁誘導によって記録される今の地震計になったことを紹介。同校の敷地内にも地震計があることを知らせたほか、地震計によって初期微動から主要動の予測、震源の決定、震度分布、耐震設計、被害把握などができることを説明した。

 また、「今後どういう地震が予想されているかを知っておいてほしい。インターネットなどの情報をうのみにするのではなく、いろんなことに興味を持って調べてみて(災害を)正しく恐れて」と呼び掛けた。

 特設授業は防災意識を高める目的で開催。2年の笠原桜空さん(13)は「地震計が緊急地震速報や被害状況の把握など、いろんなことで利用され、役立っているのかが分かった」と感想を話し、同校の担当者は「校舎に地震計があって、どう日常に生かされているのかを知っておいてもらえたら」と期待していた。

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