小学生対象に防災教育イベント 災害への備え 大切さ学ぶ-安平

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2022年7月30日

 北海道社会基盤開発協会(事務局札幌市)は28日、安平町の追分児童館で小学生を対象にした防災教育イベントを開いた。追分小学校の児童14人が参加し、防災グッズの使用体験や非常食の試食などのデモンストレーションを通じて、地震や河川の氾濫といったさまざまな災害に備える重要性を学んだ。

 同協会は一般社団法人として2021年8月に創立し、今年5月末に町と災害時における物資供給などに関する協定を締結。傍ら次世代を担う子どもたちに対し、防災教育を通じて日々の備えの大切さを伝える活動を展開している。

 この日は防災事業や感染症対策などに関わるムラカミ(札幌市)が共催し、町が後援して開催。遊戯室に大型エアテントを設営して児童に機能性を体感してもらったり、寸断された道路の土砂を撤去する復旧作業を重機の無線操縦装置を使って模擬体験してもらったりするコーナーを設けた。ほかに、ヘルメットや簡易トイレといった防災グッズを実際に手に取って機能性を学ぶ場や、非常食として作った米粉のパンケーキやアルファ米の炊き込みご飯などの試食の場も用意した。

 また、ハザードマップの活用のほか、ラジオや簡易食糧、毛布などの準備を呼び掛けた。非常用電源や蓄電池についても「今後需要が高まるのでは」と説いた。

 3年生の吉田詠舞さん(9)は「いい体験ができたし、学習にもなった。災害を防ぐためにいろんなことを準備しておくことはいいと思った」と実感。同協会の長谷川晃司副会長は「小さい子どもたちが防災について学ぶ機会をつくるなど、今後も継続して地域に貢献してきたい」と話していた。

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