日本サーフィン連盟(NSA)の公認大会「厚真町長杯」とサーフィンを軸とした同町のPRイベント「meet up ATSUMA(ミートアップあつま)」が24日、町内の浜厚真海岸で同時に開かれた。初めての取り組みで、全国のトップからアマチュアまで、総勢140人のサーファーが集結。浜厚真の海を舞台に、日頃磨き上げた技を競い合った。
全国レベルの技を競うNSAの公認大会の側面と、道内外の一般サーファーや町民が一緒になって楽しみ、厚真町の魅力を肌で感じてもらうまちのPRイベントの側面を組み合わせた。
海では競技者向けのスペシャルクラスと、競技歴の浅い選手向けのオープン・ビギナークラス、スノーボードを中心とする選手向けの雪山人クラス、3人1組のチーム戦などに分かれて熱戦が繰り広げられた。札幌市から来た40代の男性は「スノーボードのプロの選手や札幌で知っている人も多く出場していた。身近な人が出ているので、来年は出てみようと思う」と話していた。
浜の会場では、スケートボード、拳玉のセッション、音楽ステージが展開された。町内事業者が地元農産物や飲食を販売するブースを設けたほか、キッチンカーも多数駆け付け、盛り上げに一役買った。
会場を訪れた宮坂尚市朗町長は「サーフィンの可能性を高める取り組みになると思う。大会、イベントで厚真町の海岸を知ってもらい、ファンになってもらえたら」と期待。公認大会となった厚真町長杯を通じ、「子どもたちがやがて世界へ羽ばたいていけるように、この環境をしっかりバックアップしていきたい」とあいさつで語った。