安平町内で3年ぶりに開かれた「あびら夏!うまかまつり」(2日、同実行委員会主催)。新型コロナウイルス感染拡大防止のため通常2日間の日程を1日のみとしたが、来場者は主催者のまとめで約4000人に達した。現時点で感染者は確認されておらず、今後のイベント再開への機運になりそうだ。
同まつりは、早来地区のときわ公園を会場に、例年2~3万人の来場者を呼び込む夏の一大イベント。しかし、コロナ禍の影響で昨年、一昨年と中止になっていた。今年は「町民の皆さんに夏の楽しみを提供したい」と対外的な告知は行わず、町民向けに規模を縮小して実施した。
当日は入り口での検温、手指消毒の呼び掛けや除菌用のウェットティッシュを配布。会場内でもタレントショーや特産品のPRイベントなど誘客につながる催しを取りやめ、模擬店も通常の半数ほどに減らした。また、人同士が接触する状況を極力避けるため、テーブルの間隔を広めに確保するなど対策に万全を講じた。
同実行委は「現時点で感染症に関する問い合わせや報告は来ていない」と説明。来年度以降は「コロナを気にせず開催できるのがベスト」と状況の好転を願っていた。