白老町教育委員会はこのほど、町コミュニティセンターで2022年度第1回白老未来学構築委員会とワーキンググループ(WG)会議を開いた。
白老未来学は町内の小中学校における探究的な学習活動を通じて地域の自然や文化、歴史を学び、ふるさと白老への愛着を育み、主体的に判断し行動しようとする態度を育てることを目標としている。
初会議の1日は委嘱状交付式と事業の概要説明が行われた。委員会は、学校関係者や有識者ら6人で構成し、指導モデルの策定に向けた協議と検討を行う。各小中学校の教員7人でつくるWGを設置し、基本構想の協議に参加するほか、計画や教育活動を具体化する指導モデルの作成を担う。委員会、WG会議の構成員の任期は来年3月末まで。委員長は白翔中の宮田真基校長が務める。
安藤尚志教育長はあいさつで、「白老未来学という名に、自分の夢を実現する未来と白老を担う未来を背負ってほしいという願いを込めた。未来の白老の子どもたちをどう育てたらいいか―など話し合っていけたら」と意義を語った。また、子どもたちが進学や就職で町外に出ることがあっても「地元で育った喜びや白老の良さ、思いを胸に、それぞれの地域で活躍してくれる。そして何かあれば担い手として白老に戻って来てくれる」と期待を寄せた。
町教委は20年度教育行政執行方針で、ふるさと学習の実践を発展させた同学の新設を表明。昨年11月ごろから意見交換を行ってきた。委員会とWG会議は20日に第2回を開催予定。基本構想や指導計画、単元モデルなどを検討する。以降は月1回ほどのペースで会議を催し、来年1月ごろをめどに指導モデルの策定を目指す。