仕組みや重要性学ぶ 室蘭税務署職員招き租税教室 消費税テーマに討論 道栄高3年生  白老

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  • 2022年6月29日

 白老町の北海道栄高校で27日、3年生を対象にした租税教室が開かれた。室蘭税務署税務広報広聴官の永浜志朗さんが講師を務め、税の仕組みや種類などについて解説。生徒たちは、国民生活を支える税の重要性について理解を深めた。

 永浜さんはまず、所得税や消費税、法人税など、直接税と間接税を合わせて約50種類の税があると説明。国民が納める税金が医療や介護、年金といった社会保障をはじめ、インフラ整備などさまざな公共サービスに使われているとした。

 各国と日本の消費税についても解説。「各国との比較で日本の税率は低い。だが、スウェーデンなど高い国もあり、その代わり社会保障が充実している」と説明した。その上で「高齢化の進展により日本の社会保障の支出は増えていくので今後、受益と負担のバランスはどうあるべきか、一人ひとりが考えてほしい」と呼び掛けた。

 生徒らは消費税率の在り方をテーマにグループで討論。阿部太一さん(17)は「(超高齢化などこれからの時代を考えると)税率を上げた方がいいのではと思う」とし、竹内叶愛(とうあ)さん(17)は「税金の使われ方を意識しながら社会を見詰めていきたい」と話した。

 締めくくりに永浜さんは「国民一人ひとりが税の使途に目を向け、建設的な議論を交わしていくことが大切」と述べた。

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