様似町は今年度、町制施行70周年を迎えた。これを記念し、10月1日に町中央公民館で記念式典を開くほか、さまざまな事業やイベントを実施し、節目の年を祝う。
同町は1635年ごろ、集落が形成されたのが始まりとされる。1799年にエンルムにあった松前藩の油駒運上所が幕府支配のシャマニ会所に改められ、会所を中心に繁栄した。以降、漁業を主産業に栄え、1906年の二級町村制施行で様似村が誕生。52年に町制を施行した。
主な記念事業は、新様似町史第2巻の発行、アポイ岳高山植物写真展とアポイ岳保全再生パネル展の開催、アイヌ民族の伝統楽器トンコリの演奏会、NHK番組「民謡をたずねて」の公開録音、第50回アポイの火まつり開催などを予定している。
この他、町内の各団体の協力を得て、子どもや若者向けの事業を企画する考えだ。