白老町は、観光客が町内を訪れ、白老を好きになったり応援したいと思ったりしたタイミングで納税し、返礼として町内で使えるクーポン(電子商品券)をすぐに受け取ることができるふるさと納税「ふるたびしらおい」(旅先納税)の寄付受け付けを8日に開始した。同納税の導入は道内では5自治体目、全国では7自治体目。先進的な導入で注目が集まりそうだ。
旅先納税は、専用サイトにアクセスし、会員登録をした後、電子決済で納税する。その場で額に応じたクーポンが発行され、町内の加盟店でスマホを使ってクーポンを提示すると、飲食、宿泊、お土産・物販購入などに使用できる。
クーポンは、寄付額5000円に対し1500円。1万円に対し3000円と返礼額は3割ほど。飲食店、土産物店、宿泊施設など加盟する町内の計27社36店舗で利用できる。有効期限は約6カ月間。
旅先納税の導入は2019年11月に岡山県瀬戸内市で始まった。道外ではほかに山梨県笛吹市、道内では宗谷管内猿払村、伊達市、後志管内倶知安町、宗谷管内利尻富士町が導入している。東胆振地域の自治体では白老町が初めて。
町政策推進課の担当者によると、白老には民族共生象徴空間(ウポポイ)があり、JR白老駅には豪華寝台列車「四季島」が停車し、白老港には大型客船「ぱしふぃっくびいなす」「にっぽん丸」が寄港することで、観光需要が高まっている。この機に、ふるさと納税額のさらなる増額と観光振興を図ろうと、旅先納税を導入した。
担当者は「新しいふるさと納税の形ができた。町に好感を持った時に納税でき、その場で使えるクーポンをもらい、すぐに使えるのが大きな特徴。町外の多くの方々に周知していきたい」と意気込んでいる。
詳しくは専用ホームページ アドレスはhttps://shiraoi-traveltax.jp/