安平町内で45年の長きにわたり、国勢調査員をはじめとする各種統計活動に取り組み、瑞宝単光章(国勢調査功労)を受章した元安平町職員の藤原和夫さん(74)の叙勲伝達式が3日、町役場総合庁舎で行われた。及川秀一郎町長から勲記、勲章が手渡された。
藤原さんは、1975年10月に国勢調査員に任命されて以来、2020年まで計10回(45年)調査員として従事。経済センサス、農林業センサスなど各種統計調査にも協力した。また、旧早来町役場時代から町職員として40年以上勤務し、林務や財政、管財などに関する職務に当たってきた。17年からは民生委員児童委員としても活動する。
勲記などを手にして藤原さんは「若い頃から続けてきたから受章につながった。当時の担当者、協力してくれた方に感謝している」と喜びを語り、「当時(の国勢調査)は直接各家庭に出向いて聞き取り調査をすることが多かった」と振り返った。
及川町長は「統計と言われるものについてはほぼ協力していただいた。先輩としてもさまざまな形でご指導、ご助言を受けてきた」と労をねぎらい、今後について「お時間、お体が許すなら、引き続きご協力を」と活動の継続に期待を寄せた。