大型客船5年ぶり白老寄港 「ぱしふぃっくびいなす」日本一周途上に

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  • 2022年6月2日

 日本クルーズ客船(大阪市)の大型客船「ぱしふぃっくびいなす」(2万6594トン、乗客約230人)が2日午前7時半、横浜港発着「初夏の日本一周クルーズ」(5月31日~6月9日)の一環で白老港に寄港した。同船の白老港への寄港は、2017年5月以来5年ぶり2回目。

 着岸した第3商港区西埠頭(ふとう)第1岸壁では午前9時、港湾管理者の戸田安彦町長が船員代表の阪根和則ホテルマネジャーに記念品のタペストリーを贈り、返礼として同船を描いた油彩画を受け取った。

 タペストリーの作者、大久保由里子さん(48)=町石山=は寄港に立ち会い、「大きな船が白老港に入ってうれしい。経済が少しずつ動きだしていく予感がする」と目を細めていた。

 町の観光案内や特産品販売などが行われ、乗客は特設テントに並んだ銘菓や人気商品を購入し、歓迎ムードを満喫。民族共生象徴空間(ウポポイ)などを巡るオプショナルツアーなどを楽しんだ。出港は同日午後6時半に予定している。

 12日正午には商船三井客船(東京)の「にっぽん丸」(2万2472トン)も同港に寄港し、同日午後6時ごろ出港予定。同様の歓迎イベントと出港セレモニーが企画されている。

 戸田町長は「(20、21年の2度の中止を経て)ようやくの寄港」と話し、今月の大型客船2隻の寄港について「乗客にアイヌ文化をはじめ、白老町の魅力を知ってもらい、何度も足を運んでもらえるよう、PRに努めたい」と意欲を表した。

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