工事業者の出張など長期滞在者に特化した宿泊施設「ワークマンハウス事業」を手掛けるレッドホーストラスト(本社札幌市)は5月30日、むかわ町内に整備する「ワークマンハウスむかわ」の地鎮祭を同町洋光の建設地で行った。6月中旬着工、来年1月完成を予定している。同社のワークマンハウスは苫小牧市や室蘭市などにもあり、むかわ町は道内5施設目。
同社によると、建設地は町役場本庁舎に近い国道235号沿い。約990平方メートルの敷地に延べ床面積684・01平方メートルの木造2階建て施設を建設し、シングル30室を整備する。部屋はテレビや冷蔵庫、Wi―Fi(ワイファイ)を備えるほか、洗濯機や乾燥機も無料で利用できるようにするという。
同社は昨年12月に町とパートナーシップ協定を結んだレッドホースコーポレーション(本社東京)の関連会社。今年4月からは、町に地域活性化起業人を派遣するなど連携を深めている。
ワークマンハウス建設について、同社の八重樫暁取締役COO(最高執行責任者)は「町内に工事関係者は多いが、宿が足りない現状を解消し、町をよりよくしたい」と意気込む。施設を建てることで雇用を生み出すのはもちろん、観光客の受け入れも可能にし、「町の関係人口創出にも寄与できたら」と構想を練る。
今後も町と協議しながら、施設のさまざまな活用法を模索する。竹中喜之町長は「未利用時間や日程を有効活用して、働く皆さんの集いの場となるとともに、地域住民や学生の交流施設になることも期待している」と話していた。