厚真神社で23日、新嘗祭(にいなめさい)と胆振東部地震で大きな被害を受けた同神社の復旧工事がおおむね終了したことを伝える復旧工事完了報告祭が行われた。農業、神社関係者、来賓合わせた25人が参列。祝詞奏上や玉串奉奠(ほうてん)などの神事が厳粛に執り行われ、今年収穫した作物へ感謝するとともに、神社の復旧を祝った。
同神社は、3年前の地震で社殿内を支える柱が傾いたほか、住居を兼ねた社務所が被災。高さ6メートルほどの大鳥居は倒壊し、真っ二つに折れるなどした。これを受けて翌年9月に「厚真神社復旧復興奉賛会」を立ち上げ、資金集めなどをしてきた。
同神社の中村昇洋宮司は「奉賛会が立ち上がって2年で、当初の予想以上に復旧が進んだ。一つの節目として、皆さまから頂いたご恩、ご支援が誇りと思えるような神社運営に努めたい」とあいさつ。同奉賛会の藤井隆之会長は「町民の心のよりどころでもある神社を再建することが復興に寄与する、との思いで事業を進めることができた」と感謝の言葉を述べた。