むかわ町の穂別高校の武田幸大教諭(33)が、北海道科学文化協会の2021年度科学(理科)教育貢献表彰を受賞した。理科教諭として、博物館や科学団体と連携し、科学教育を地域の発展に生かした取り組み、実績が評価された。受賞を受け、「今後も地域の理科教育に貢献したい」と抱負を語っている。
武田教諭は市立札幌藻岩高、札幌開成高の期限付き教諭の後、北見柏陽高を経て18年4月に穂別高へ赴任。穂別博物館と連携してさまざまな体験授業を展開したほか、総合的な探究では近隣校と合同の発掘体験の企画や化石を中心とする町おこしへの協力など幅広く活躍した。また、地学部門の中心として道内の地学教育をリードするなど科学教育の充実に貢献している。
同表彰は高校の科学(理科)の教育活動に大きく貢献した指導者、団体に贈られ、今年度は2個人2団体が受賞した。武田教諭は「穂別博物館の櫻井和彦館長をはじめ、地域の方々に支えられてこの表彰を受けることができた」と感謝の意を表し、「地域にある現象を地域の人に語ってもらい、自分の住む地域を好きになってもらう理科教育を展開したい」とさらなる意欲を見せる。