アプリの使い方学ぶ 高齢者向けタブレット講習会 厚真

  • ニュース, 白老・胆振東部・日高
  • 2021年10月30日

 厚真町は26日と28日、高齢者を中心にタブレット端末の正しい使い方を教える町民向けの講習会を町総合福祉センターで開いた。町は見守り支援を兼ね、高齢者に無償で貸し出すタブレットを用意している。利用によって、コロナ禍で引きこもりがちになっているお年寄りのコミュニティーを維持するなど多様な効果が期待され、使い慣れてもらうための取り組みを今後も重ねていく考えだ。

 同町は、見守りが必要な65歳以上の町民に対し、2月からタブレットの貸し出しをスタート。用意した35台のうち、現在17台を貸し出している。その一方で「操作方法が分からない」という高齢者層の声があり、活用を後押ししようと、基本的な知識や使い方を指導する講習会を企画した。

 両日の講習会には16人が参加。携帯大手のソフトバンクの職員が講師となり、基本的な電源の入れ方や無料通信アプリ「LINE(ライン)」の使い方を説明した。参加者は画面越しでの簡単な通話などを実際に体験し、理解を深めた。

 町内で高齢者の健康促進を図るために体操教室を展開する高橋康夫さん(70)は「これから冬になって、教室になかなか足を運べなかったり、コロナ禍の第6波に備えたりする必要がある。タブレットを使うことで、互いに顔を見ながら対話ができることが、ちょっとでも気休めになれば」と期待。町の担当者は「要望に即しながら、できる限りのことをしていきたい」と話している。

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