第60回記念春季北海道高校野球大会室蘭支部予選第6日は13日、とましんスタジアム=苫小牧=でAブロック準決勝2試合が行われた。駒大苫小牧は伊達緑丘に8―0の七回コールドで勝利し、代表決定戦に進出。苫小牧中央も室蘭栄に7―1で快勝し、同じく駒を進めた。
第7日の14日は、Bブロック準決勝の北海道大谷室蘭―苫小牧東が行われる。
▽Aブロック準決勝
伊達緑丘
0000000―0
421100X―8
駒大苫小牧
(七回コールド)
(伊)越橋―長尾
(駒)石橋、中西―田中結
㈢荒木(駒)
㈡佐藤、三次、本間(駒)
苫小牧中央
121003000―7
000001000―1
室蘭栄
(苫)池、斉藤―笹原
(室)住吉―佐々木
㈡橋本(苫)関川(室)
―駒大苫 強力打線でコールド
駒大苫小牧は、5番荒木(3年)が三塁打を放つなど長打4本を含む12安打の猛攻を見せて8―0の七回コールドで伊達緑丘をかわした。3安打の4番佐藤主将(3年)は「序盤でリードできたが、後半の打線が勢いがなかったので修正したい」と代表決定戦に向けて気を引き締めた。
一回に打者一巡の連打で4点を先制。2回にも2点を加点し、序盤戦で一気に伊達緑丘を引き離した。佐々木監督も「やるべきことはできていた」と評した。
五回以降は1安打にとどまった駒大苫打線。佐藤主将は「まだやれることはあったと思う」と振り返る。「一人一人がつなぐ打線を意識して一戦必勝の気持ちで代表決定戦に臨みたい」と意気込みを語った。
―苫中央 先発・池、8回1失点で勝利呼び込む
先発した苫小牧中央の投手池(3年)が8回を投げて1失点の粘りの投球を見せた。被安打は10とかさんだが、ピンチに冷静に対処し最少失点で投げ切った。
池は右肩の故障を完治した昨年冬からサイドスローに転向。ストレートの制球と球威に自信を深めたといい「かなりしっくりきている」と話す。
池は走者を出しながらも打たせて取る投球でピンチをしのいだ。六回に1死一、三塁から適時打を浴び1点を献上したが、後続をゴロなどに仕留めた。
渡邊監督は「スライダーが思うように決まらず苦しんでいたけど、持ち前の粘り強さで頑張ってくれた」と奮闘をたたえた。池は「野手の声掛けにも助けられた。決勝でもチーム一丸で戦って全道出場を目指す」と話していた。