駐車場の在り方で意見交換 支笏湖「第5」再整備の説明会

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  • 2021年1月25日
地元関係者を対象に行われた説明会

  環境省北海道地方環境事務所は22日、千歳市支笏湖温泉の第5駐車場再整備に関する説明会を支笏湖ビジターセンターで開催した。駐車場の規模縮小や芝生広場の拡大など、オーバーユース(利用過多)を防ぎ、適正な利用を進めるための基本設計案を、同省から策定を請け負う民間業者が説明。出席した地元住民やアクティビティー業者ら14人が意見を交わした。

   第5駐車場は山線鉄橋付近の千歳川に面しており、商店街近くの駐車場が満車になった場合に開放するほか、冬季は氷濤まつりの会場に使われている。近年、同駐車場付近の水辺はカヌーやカヤックなどのレジャー人気で利用過多が課題になっている。同省では30年近く手付かずになっている同駐車場を再整備することで、適正利用につなげる狙いがある。

   設計業務を請け負う民間事業者は▽264台分の駐車場を50~80台分に縮小し、芝生の範囲を拡大▽駐車場と親水ゾーンを結び階段を造設▽浮き桟橋の設営―などの内容を説明した。また設備管理費などの捻出のため、利用者負担として一定額の徴収も検討することが示された。

   出席者からは「カヌーを担いで擦れ違うには、階段の幅3メートルは必要」「駐車スペースは10~50台分でいいのでは」などの意見が出たほか、水辺利用に関して「一般の利用者とカヌーやカヤックなどの事業者で利用区間を分けてはどうか」との提案があった。

   環境省は意見を参考にした上で、2020年度内に基本設計をまとめる方針。21年度に実施設計を策定し、着工は22年度の見通しだ。

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