プロ野球北海道日本ハムファイターズに5位指名を受けた苫小牧中央高の投手・根本悠楓(はるか)=3年=は14日、同高の山口祐正校長と同高野球部の渡邊宏禎監督らと苫小牧市役所を訪れ、岩倉博文市長にプロ入りを報告。「ここからがスタート。苫小牧を盛り上げられるような選手になりたい」と抱負を語った。
岩倉市長は「多くの野球少年に夢を与えた」とたたえ、「プレッシャーを楽しみながら、苫小牧市民に元気を与えてくれる選手になって」と話していた。山口校長は「苫小牧中央高校からプロ野球選手が生まれ、とても光栄。ぜひ1軍で活躍を」と話していた。
取材にも応じた根本は北広島市で13日にあった入団会見を振り返った。初めて北海道日本ハムのユニホームに袖を通したことで「小さい頃から見ていたユニホームを着られてうれしい」と語った。背番号は「59」に決まり、好きな少年漫画「ドラゴンボール」の主人公「悟空(ごくう)」と語呂合わせできることに「縁を感じています」と笑顔だった。
報道陣から渡されたサイン色紙に今年一年を表す漢字を記した。「楽」と書いた根本はその心を「新型コロナウイルスで中止になった大会もあったけれど、改めて野球ができることの楽しさを実感した」と話した。
根本は白老町出身。左投げ左打ち。白老白翔中3年時に出場した全国大会では決勝で完全試合を達成し優勝。同高進学後は、主戦投手としてチームをけん引し続け、念願だったプロ入りを果たした。