苫東が苫工に競り勝つ―秋季道高校野球室蘭支部予選

  • スポーツ, 野球
  • 2020年9月16日

 第73回秋季北海道高校野球大会室蘭支部予選第5日は16日、とましんスタジアム=苫小牧=でBブロックトーナメント2回戦を行った。第1試合は苫小牧東が延長十一回2―1のサヨナラで苫小牧工業をかわした。第2試合では苫小牧南と苫小牧西・白老東・えりも・富川が激突した。

 第4日の15日午後、Aブロック2回戦では、鵡川が15―0で伊達に五回コールド勝ちした。

 【Bブロック】

 ▽2回戦

苫小牧工業

000000010

001000000

        00 ―1

        01x―2

苫小牧東

(延長十一回)

(工)長舩、泉田―安岡

(東)猪田、長谷川稜―前川

?猪田(東)

?長舩2(工)

 苫東は三回、2死一塁で猪田が先制の三塁打。同点の十一回には2死二塁で代打・秋田が右中間にサヨナラ打を放った。投げては先発・猪田、長谷川稜が好継投。苫工業は、八回、2死二塁で長舩が同点の二塁打も及ばなかった。

苫小牧南

  00

  00

苫小牧西・白老東・えりも・富川

(南)伊藤―渡部

(苫)中村―佐々木

15日

 【Aブロック】

 ▽2回戦

伊 達

00000―0

7161X―15

鵡 川

(五回コールド)

(伊)松原、馬場―菅原

(鵡)佐々木、後藤、西川―木川、須田

?安藝、佐々木(鵡)

?門脇(鵡)

―苫工、少ないチャンス生かせず

 苫工は少ないチャンスを生かせなかった。延長戦にもつれる大接戦は、サヨナラの決着で幕を閉じた。平山監督は「好機に一本が出ていたら、試合の行方は分からなかった」と悔しさをにじませた。

 先発投手の長舩(1年)は、決め球のカットボールを捉えられた格好で、三回に先制を許した。3回を投げて降板したものの、三塁の守備に就き、打撃で挽回。1点を追う八回、この日2本目となる二塁打を放ち、同点にした。

 継投した主将の泉田(2年)も正しく力投したが、延長十一回、2死二塁から中前に決勝打を浴びた。「延長ですべて出し切ったつもり。でも抑え切れなかった」と悔やんだ。平山監督は「きょうは残塁が目立った。チャンスの場面の打撃を強化していきたい」と新メンバーのこれからを見据えていた。

―鵡川、1年生保守・木川 攻守に奮闘中

 鵡川が初戦に続いてコールド勝ち。打線は一回と三回に好機を捉えた猛攻で大量点。2戦連続で先発した佐々木ら3投手は危なげない投球で零封した。伊達は投手陣が被安打、四死球共に2桁と試合をつくれなかった。

 鵡川の1年生捕手木川がチームに活気を与えている。5番の主軸に就く打撃では「3年生が丁寧に指導してくれているおかげ」と2戦連続で2打数2安打。投手リードの面では「まだ先輩たちの良さを引き出せていない」と反省しつつも、試合を重ねるごとに着々と成長中だ。

 入学してしばらくは一塁手だったが、1年生時の秋から正捕手を担ってきた苫小牧出身の佐々木隼斗(3年)が夏の支部予選後に引退し、捕手の座を受け継いだ。

 重要ポジションを全うできるのは2年生の存在も大きい。今大会では各試合前に山崎主将(2年)が「失敗は2年生が補うから、1年生は思い切ってやってこい」と背中を押す。これに木川は「すごく頼もしい。プレッシャーなくプレーできている」と感謝する。

 上級生たちに支えられながら、2年連続の全道大会出場に向け次戦も粉骨砕身するつもりだ。「短い時間で打撃や投手のリード、送球のスローイングの質を少しでも高めたい」と意気込む。

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