道学生野球1部秋季リーグ あすから―苫駒大、東農大と全勝対決

  • スポーツ, 野球
  • 2020年9月4日

 大学野球の北海道学生野球1部秋季リーグ(6大学、2回総当たり戦)に出場している苫小牧駒沢大野球部が、5、6両日に網走市内で開かれる東京農業大北海道オホーツクとの第3節に向け闘志を燃やしている。4戦全勝同士の顔合わせ。東農大には2019年の全日本大学野球選手権で4強入りした投打の主力が多く残る。大滝敏之監督は「ここが一つの天王山。チャレンジャー精神を前面に出して向かっていくだけ」と勝負の時を見据える。

 苫駒大は開幕の第1節(8月22~23日)で対戦予定の道教育大旭川が新型コロナウイルス対策の活動自粛で8月中の試合を辞退し、不戦勝の2勝をマーク。続く旭川大との第2節は、悪天候のため1戦目が1日順延と初戦時期が延びた。「正直不安はあった」と大滝監督は振り返ったが、こつこつと蓄えてきた力は旭川大との第1戦7―0の勝利で発揮された。

 プロ注目のエースで主将の伊藤大海(4年)が6安打11奪三振の完封劇。続く第2戦では、先発した後藤晟(2年)が七回まで3安打9奪三振に抑える好投で6―3の勝利に導いた。

 捕手の小松樹音(4年)は「守備から攻撃につなげる、自分たちのスタイルをしっかりやることができた」と胸を張る。特に成長株の後藤について「コースにしっかり投げ分けることができていた」と評価。2試合を無失策としたのも大きな収穫になった。

 待ち望んだ公式戦の出だしから打線も好調だった。第1戦で12安打すると、第2戦では9番を担う期待の1年生大沼恒介が3打数3安打の猛打賞。旭大投手陣をことごとく攻略した。

 2試合で打率5割をマークした3番の土井凜太郎(4年)は「よくボールが見えてるし、バットも振れてきた」と手応えを口にする一方でバントや走塁のミスなど「詰め切れていない部分もある」と指摘。「2戦とも、コールドでもっと早く試合を決めることはできたはず」と向上を期している。

 東農大には2年生右腕の林虹太を筆頭に好投手がそろう。連勝すればリーグ制覇に大きく視界が開ける重要な戦いに向け、土井は「旭大戦のように何度もチャンスが巡ってくるわけではない。一瞬の隙を狙っていきたい」と気を引き締めていた。

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