恵庭市が2022年6月下旬の開催を目指す全国都市緑化北海道フェアの基本計画検討会議準備会が3日、恵庭市民会館で開かれた。道や都市緑化機構、恵庭市、学識者、関係団体から37人が出席。同フェアの基本構想を踏まえた基本計画と実施計画の策定スケジュールなどを確認。座長には北大公共政策大学院の高野伸栄教授を選任した。
全国緑化フェアは、緑豊かな潤いのある都市づくりを目的とする花と緑の国内最大級イベント。全国持ち回りで毎年開いている。本道での開催は1986年6~8月に札幌市(百合が原公園)で開いた第4回フェア以来2回目。人口7万人規模の都市では初となり、道との共催で道内市町村とも連携し全道規模のイベントとして盛り上げていく計画。
恵庭市の原田裕市長はあいさつで「開催まで2年と時間がない中、基本計画を作る重要な会議。北海道の素晴らしさを感じてもらえるようなフェアにしたい。ご意見を頂きたい」と協力を求めた。
会議では、北海道の豊かな自然や花と緑の魅力の発信、さらなる発展に向けたガーデン運動推進―など4項目からなる「全国都市緑化北海道フェア基本構想」を紹介。「信州花フェスタ2019」の記録映像を見て、開催に向けイメージを膨らませた。
また、北海道フェアに向け、メイン会場となる恵庭市南島松で整備が進む「花の拠点」の進捗(しんちょく)状況や市内のスポット会場、道内の連携会場などの様子が報告された。
新型コロナウイルスの感染拡大抑制で今年の広島フェアの主要イベントが中止を余儀なくされ、この日、欠席した北大大学院農学研究院の愛甲哲也准教授から「新型コロナを見据えた対応、道と全道市町村との連携が求められる」とする助言が示された。
検討会議は来年1月まで3回開き、基本計画を策定、その後、実施計画づくりに着手する。ほかに、市内の各種団体や市民に呼び掛けて「サポーターズクラブ(仮称)」を創設し、フェア開催の機運を盛り上げていく計画だ。
恵庭市と道、都市緑化機構は7月中旬、恵庭市策定の基本構想を添え、国土交通省に緑化フェア開催のための協議を求める協議書を提出する。国交大臣の同意を得て開催が正式決定する。