任期満了に伴う厚真町長選と町議再選挙は23日、告示される。町長選は4選を目指す現職の宮坂尚市朗氏（64）以外に出馬の動きがなく、前回（2016年）に続いて無投票となる可能性が濃厚。町議再選挙は欠員1に対し2人が立候補する予定で選挙戦になる見通しだ。投開票は28日。

　宮坂氏は、後援会の要請を受けて3月6日に出馬を正式表明。18年9月に発生した胆振東部地震で最も大きな被害を受けた町のリーダーとして「次世代へつないでいくため、復旧復興は私たちの世代で成し遂げたい」と強い思いを語った。今月6日には後援会が本町に事務所を開設し、態勢を整えた。

　これまでに対抗馬の動きは見られず、17日に選挙管理委員会事務所であった立候補届出書類、立候補予定者選挙公報の事前審査に参加したのも宮坂氏の陣営のみ。

　後援会によると、宮坂氏は告示日の23日、厚真神社で必勝祈願をした後、午前8時30分に立候補を届け出て、JAとまこまい広域の前で出陣式を行う。第一声では震災からの復旧復興に向けた「強靱（きょうじん）でしなやかなまちづくり」や「若い人材の育成」などの政策をアピールし、支援を呼び掛ける。

　19年の町議選で定員割れとなったことによる再選挙は2人が出馬の動きを見せている。