新日本婦人の会苫支部 子育て環境の充実目指す、新型コロナ対応で市と懇談

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  • 2020年6月3日

 新日本婦人の会苫小牧支部(佐藤昭子支部長)は2日、新型コロナウイルスへの市の対応について、岩倉博文市長や市の幹部らと懇談した。子育て中の母親など10人が市役所を訪れ、教育や医療などの分野で提案や要望を伝えた。

 スイス・ジュネーブの子供の福祉世界会議で1925年に制定された「国際子供の日」(1日)にちなんだ取り組み。子育て環境の充実を目指して毎年この時期に行っている。今回は▽休校中の学童保育や保育園の受け入れ状況▽学校再開後の教育の在り方▽医療体制の状況▽家庭内暴力や児童虐待などの状況―の4項目について懇談した。

 このうち、同会メンバーが学校再開後の教育の在り方について、「学習の遅れを取り戻そうと、詰め込み教育にならないか心配」と意見。瀬能仁教育部長は「避けなければならないと考えているが、中学3年生は高校受験が控えている。ある程度まで(授業を)終えなければならず、バランスが難しい」と語った。

 懇談の中では、新型コロナの第3波に伴う再休校の可能性も話題に上がった。

 市教委は、事前の備えを含めたインターネットによるオンライン授業の検討状況について、「実施する方向で考えている」(瀬能教育部長)と説明した。ただ、保護者アンケートで約1割の家庭にネット環境がないことも分かっているとし、「国の助成活用も視野に入れた環境整備の在り方を検討している」と述べた。

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