厚真町の厚南中学校(石田憲一校長)で生徒会が2日、新型コロナウイルス感染症対策として校内にソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保を呼び掛ける足形マークのカードなどを取り付けた。生徒会が主体となって、感染予防を訴えていく。
学校行事が相次いで中止、延期となる中、生徒会が「自分たちに何かできないか」と教職員に相談し、通常登校が始まった1日から準備を開始。「今は、きょりをとって」「こちらでおまちください」と書かれたカードを合わせて65枚印刷し、2日の放課後にトイレや水飲み場の出入り口、給食配膳台近くの廊下に間隔を空けて並ぶためのマークを1メートル間隔で貼った。水飲み場でも密を防ぐため、一部使用を禁止する紙を取り付けた。
生徒会長の長尾愛琉さん(14)=3年=は「コロナで大変だから、一日でも早く収まるようにと思って考えた」と言い、「今は近づかないで、距離を取って話をしようと呼び掛けていきたい。健康でいつも通りの日常に戻れるように、今は我慢してほしい」と話していた。
このほか同校では、全校生徒に新型コロナウイルス感染症対策を呼び掛けるポスターを作成してもらい、校内に掲示する予定だ。