道議会の文教委員会(笠井龍司委員長)が2日開かれ、道教委は新型コロナウイルスの感染拡大により中止となった中学、高校部活動の全国大会の代替大会の実施を検討する考えを示した。志田篤俊教育部長は「感染状況などを踏まえ、国の動向を注視し、関係団体と協議しながら代替大会の実施の可能性を含め、生徒たちの気持ちに寄り添った何らかの機会を創出したい」とした。
檜垣尚子氏(自民党・道民会議)、寺島信寿氏(公明党)の質問への答弁。
檜垣氏は「本道で地方大会を計画し活動の目標として設定することに大きな意義がある」とし、道教委の対応をただした。教育部長は全国大会の代替大会を各都道府県で行うための補正予算が閣議決定されたことを踏まえ、「部活動に熱心に取り組んできたにもかかわらず、成果を発揮する場を失った最終学年の心情に配慮する」とした。
寺島氏は全国高校総体、高校野球選手権大会、全国中学大会などの中止が相次いでいることの現状の受け止めを質問。小松智子学校教育局長は「参加生徒や大会関係者の安全と健康を第一に考えた結果の苦渋の決断と受け止めている」と述べた。