道と札幌市は1日、新型コロナウイルスに感染した同市の70代男性が死亡し、新たに5人の感染が確認されたと発表した。道内の感染者は延べ1096人(実人数1079人)、死者は87人となった。
道は石狩管内の70代の男性タクシー運転手の感染を確認。発症した5月16日から29日まで、JR苗穂駅や新さっぽろ駅で1日3~4人を乗せていたという。感染経路は不明で、道は乗客や濃厚接触者を調べている。
札幌市は、4人の感染を発表。有料老人ホームに入所する90代の女性の陽性が判明したほか、市立保育所で清掃をする70代の女性パート社員の感染も確認された。
道内で治療を終えて回復したのは812人。現在の患者数は197人で、11人が重症となっている。軽症者向けの宿泊療養施設には10人が入所している。
道が休業要請解除の目安としていた三つの指標については、(1)1日の新規患者数5・4人(目標10人以下)(2)1日の感染経路不明の新規患者数1・0人(同3人以下)(3)入院患者数187人(同250人)と13日連続でクリアしている。
国の基準の「人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者」は0・72人となり、目標の「0・5人程度以下」に達していない。