新型コロナウイルスの影響で臨時休校となっていた苫小牧市内の小中学校全39校で1日、通常授業が再開した。児童約8890人、生徒4410人が元気よく登校。各教室では笑顔にあいさつを交わす光景が広がった。
市内では4月20日から臨時休校が始まり、途中で分散登校が行われたものの通常の授業は42日ぶり。苫小牧拓進小学校(山形知憲校長、児童数795人)は、教職員らが先週末までに校内を念入りに消毒し再開を迎えた。
各教室ではそれぞれの机の間に人が通れる程度のスペースを空けて密を防止。4年3組(児童数35人)では、幅田啓教諭が「緊急事態宣言が解除されても新型コロナウイルスがなくなったわけではない」と強調。マスクを外す際には、口元に触らず、耳に掛けるゴムひも部分を持つようにするなど、感染防止策を指導した。
関口大虎(たいが)君(9)は「クラス全員に会えてうれしかった。休み時間に遊ぶことが楽しみ」と笑顔。北村環実さん(9)も「分散登校よりもみんなに会えるいつもの学校が楽しい」と喜んでいた。
市内では公立、私立高校でも一斉に通常授業を再開。苫小牧高専は4月から遠隔授業を行っており、6月中旬以降の分散登校を検討している。