道と札幌市は5月30、31の両日で新たに10人(30日4人、31日6人)の新型コロナウイルスの感染者を確認したと発表した。道内の感染者は延べ1091人(実人数1074人)となった。
感染者が集中する札幌市では8人の感染を確認。クラスター(感染者集団)が発生する勤医協中央病院(東区)で年代非公表の女性看護師2人が感染し、計16人に。国立病院機構北海道がんセンター(白石区)に入院歴のある札幌市の30代男性と後志管内の70代女性の2人は治療を終えて回復後、再び陽性に。道内の再陽性は計17人になった。
この他、空知管内の年代・職業非公表の女性が感染。クラスターが発生している岩見沢市の美容室を利用した感染者の家族だった。
道内で治療を終えて回復したのは累計810人で、現在の患者数は195人。重症は11人で、86人が死亡している。軽症者向けの宿泊療養施設の入所者は9人まで減った。
道が休業要請解除の目安とする「5月末までに目指す姿」に照らすと(1)1日の新規患者数は5・1人(目標10人以下)(2)1日の感染経路不明の新規患者数は0・7人(同3人以下)(3)入院患者数は186人(同250人)―となり、12日連続で指標をクリアした。
一方、国が緊急事態宣言解除の基準として示していた、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数「0・5人程度以下」については、「0・69人」と未達成。