道と札幌市は29日、新たに3人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。岩見沢市の美容室では、空知管内の年代・職業非公表の女性利用者1人が感染して計7人となり、道はクラスター(感染者集団)と認定した。道内の感染者は延べ1081人(実人数1066人)となった。
札幌市では、2人の感染を発表。クラスターが発生している勤医協中央病院(東区)で新たに年代、性別、居住地非公表の看護師1人の陽性が判明し、感染者は計14人となった。特別擁護老人ホーム「大友恵愛園」(同)でも60代の女性介護職員が感染。市では法人と合同の現地対策本部を設置した。
道内では783人が治療を終え、現在の患者数は212人。うち重症は11人という。死者は86人。
軽症者向けの宿泊療養施設には13人が入所している。
道が休業要請解除の目安とする「5月末までに目指す姿」の数値は、(1)1日の新規患者数(目標10人以下)は7・1人(直近1週間の平均値)(2)1日の感染経路不明の新規患者数(同3人以下)は1・0人(同)(3)入院患者数(同250人以下)は199人(宿泊療養施設除く)―となり、10日連続でクリアした。
一方、国が緊急事態宣言解除の基準としていた、直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数「0・5人程度以下」については、「0・95人」と基準を満たしていない。