輸出入総額前年比7割減 4月新千歳

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  • 2020年5月29日

  函館税関千歳税関支署は28日、4月の新千歳空港の貿易概況(速報値)を発表した。輸出入総額は前年同月比70・6%減の12億200万円と大きく落ち込み、9カ月連続でマイナスとなった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、国際線の全便が運休していることなどが響いた。

   同空港の外国貨物は現在、成田空港を経由している。

   輸出総額は67・5%減の9億8100万円で、3カ月連続のマイナスとなった。香港や中国向けの塩蔵・乾燥ナマコなど「魚介類および同調整品」は63%減の5億3200万円。現地での消費動向が影響したとみられる。フィリピン向けのパソコンやテレビなどの液晶モニターがメインの「電気機器」は、85%減の7900万円。中国向けのカメラ部品など「精密機械類」は、42・5%増の1400万円だった。

   輸入総額は79・5%減の2億2100万円で、7カ月連続のマイナスとなった。中国からの事務用機器など「一般機械」は86・6%減の3100万円。前年同月は5400万円に上った米国向けの掘削用機械の通関がなかったことが響いた。

   中国からのスマートフォン部品やスウェーデンからの電気計測機器といった「電気機器」も、54%減の1億2200万円にとどまった。

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