国土交通省新千歳空港事務所は、4月の同空港の航空概況(速報値)を発表した。乗降客数は、国内線が87・5%減の17万8259人となり、3カ月連続で前年を下回った。3月下旬から航空各社が運航を停止している国際線は1981年の国際定期便就航以来、初めてゼロとなった。国内、国際線共に新型コロナウイルスの感染拡大の影響が顕著に表れた。
国内線の乗降客数は、99年の統計開始以来、単月で最も少なかった。主要路線の内訳は羽田が89・4%減の7万4950人、大阪(伊丹)は88・1%減の9690人、関西は89・5%減の9219人、福岡は87・4%減の5809人、成田は87・2%減の1万7586人、中部は87・3%減の1万4447人、仙台は80%減の1万3751人。発着便数は56・1%減の4790便だった。
郵便を除く貨物取扱量は、50・4%減の5619・6トンだった。
前年同月に約27万人の利用があった国際線は各国政府の渡航制限を背景に、3月下旬から全休が続いている。