NPO法人新ひだかアイヌ協会(大川勝会長)主催の「第8回シベチャリ武四郎まつり」が9日、新ひだか町静内真歌のシャクシャイン記念館で開かれ、カムイノミや古式舞踊などで供養した。
アイヌと深い交わりを保ちながら、幕末から明治初期に北海道を踏査した松浦武四郎(1818~88年)の功績をたたえる行事。武四郎はシベチャリ(静内川)地域の調査で静内地方を3度訪れている。今年のまつりは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため出席者を制限。協会員約20人が参加した。
開会で大川会長は「世界的な新型コロナウイルス感染拡大を受け、病気の神がこの大地を遠ざけて通ってほしいと思い、先にそのおはらいをしたい」とあいさつ。病気の神によけて通ってもらうためのカムイノミ、続いて神々へのカムイノミ(始まりと終わりの報告)を挟んで、イチャルパで武四郎と先祖を供養した。