恵庭市南島松に新設された恵庭農畜産物直売所「かのな」が4日、川と道の駅「花ロードえにわ」の東隣にオープンした。初日は午前9時の開店時に約400人の買い物客が並ぶ混雑を見せた。来店者には花苗などがプレゼントされた。4日は4490人、5日4413人が来場した。
新店舗の売り場面積は779平方メートルで旧店舗の1・5倍の広さ。通路も広くなり、コメや野菜などの農畜産物や花苗などに加え、地元16事業所のコロッケやだし、漬物なども取り扱い、品ぞろえを充実させた。店内では来店者がじっくりと陳列ケースの野菜や商品を品定めしていた。
両日とも新型コロナウイルス対策で一度に入る来店者数を規制。当初オープニングサービスで予定していたジャガイモやタマネギの袋詰め放題をやめ、それぞれ来店者にプレゼントした。
かのなを運営する恵庭かのな協同組合の桑山正人理事長は「(開店時の混雑は)かのなに対する期待の表れ」と受け止め、「通年営業になり、生産者も冬場を見据えて営農を計画している。期待に応える営業をしていきたい。売り上げ目標は過去最高の5億2000万円」と意欲を見せる。
花苗や野菜などを購入した苫小牧市澄川町の町田広美さん(54)は「品ぞろえが以前に比べて豊富。また来たいと思います」と笑顔で話した。