千歳市祝梅の陸上自衛隊東千歳駐屯地で4日、第7特科連隊自衛官候補生課程の入隊式が行われた。道内出身の18歳から28歳の候補生51人が入隊。3カ月にわたり、規律や体力錬成などの訓練を積んだ後、配属先が決まる。
入隊式では、新型コロナウイルスの感染防止で候補生が会場入り口で手を消毒。座席の間隔も空けて座った。全員の入隊が申告された後、苫小牧市出身の荒川翔太郎さん(26)が「候補生としての名誉と責任を自覚し、日本国憲法・法令を順守し心身を鍛え、必要な知識と技能の習得に励みます」と力強く宣誓した。
式辞で第7特科連隊の川口貴浩連隊長(47)=1等陸佐=は「失敗を恐れず積極的に挑戦すること。物事に誠実に取り組み、同期や先輩、上司との信頼関係を築いてほしい」と激励した。
式後の記者会見で、恵庭北高校出身の疋田真さん(18)は「災害派遣で人命救助に携わる父の姿を見て自衛官を志した。人の役に立ち、国の未来を守る自衛官を目指したい」と瞳を輝かせた。