拾った現金を一度は警察に届けたものの、友人と共謀してだまし取ろうとした恵庭市と千歳市の20代の男2人が19日までに、千歳署に詐欺容疑で逮捕された。後日、本当の落とし主が現れて発覚した。男2人は深く反省しているが、同署は「警察を相手によくこんなことを思いついたものだ」とあきれている。
同署によると、逮捕された千歳市の会社員の男A(21)と恵庭の会社員の男B(21)は同じ会社に勤務する同僚。今年1月6日にAが会社の駐車場で現金5万円を拾ったが、社内で落とした人物が見つからず恵庭市内の交番に届け出た。その後、Aと共謀したBが落とし主と偽って同署から5万円をだまし取った。
8日に本当の落とし主が現れ、不審に思った警察官がBに事実関係を確認したところ犯行が発覚した。2人は「小遣い欲しさでやってしまった」と反省しきりというが、警察をだまそうとしたことから同署は厳しい姿勢を見せている。