千歳市民文芸の会(落合幸四郎会長)は15日、千歳市内のホテルで千歳市民文芸の第44回各賞授賞式と第47号発刊記念会を開いた。短歌「韓国にて」で、千歳民報社賞に輝いた釣尚子さん(64)ら7人に盾や賞状が贈られた。
釣さんの作品は、韓国で7世紀に慶州に建設されたチョムソンデ天文台を訪れ、歴史に思いをはせ詠んだ作品など5首。短歌を始めて4年目。選考委員によると、毎回受賞者の候補に上っていたという釣さんは「千歳民報社賞の最後の受賞者となり感慨深いです」と初受賞の喜びを語った。
授与式には、来賓、会員合わせ出席者が受賞者を祝福。テーブルを囲んで和やかに懇談し、第47号の感想などを語り合った。
今回、ノンフィクション・エッセー部門賞には苫米地美沙さんの随筆「短歌に寄せて『千歳市民文芸』第46号より」、詩・短歌詩型部門賞は田村恵美子さんの詩「今を生きる」、森昭二さんの俳句「春の川」、中村勝信さんの短歌「大地と川~生きとし生けるもの」、創作部門賞は綾部清隆さんの小説「対極の道」、北海道新聞社賞には園田洋子さんの小説「草」が受賞した。