日米共同訓練 苫小牧や千歳上空でオスプレイ目撃相次ぐ 「ヘリより大きな音」

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  • 2020年2月7日

 北海道大演習場(千歳、恵庭など4市)などで行われている陸上自衛隊と米海兵隊の共同訓練に参加するため、4日に航空自衛隊千歳基地に飛来した新型輸送機MV22オスプレイ2機は、6日までに苫小牧市東部や千歳市内で目撃された。同機は7日に北海道を離れる予定だ。

 オスプレイ2機は1月27日に飛来予定だったが、悪天候の影響で8日遅れの今月4日になった。苫小牧市が騒音測定所を増やして対応に当たるなど、初めての訓練に備えた。飛行ルートは事前に明らかにされなかったが、苫小牧市内では複数の住民が飛行する様子を目撃した。

 沼ノ端コミュニティーセンターに勤める会社員、村山保寿さん(72)は5日午後2時半ごろ「バリバリ」という音とともにオスプレイ1機を目撃した。「除雪車が氷を削るような音。怖くはなかったが、音も機体も大きいと感じた」と話した。

 千歳市蘭越で目撃した男性(76)は「6日にオスプレイが行き来したり、ホバリング(停止飛行)したりするのが見えた」と話す。

 市民団体、米軍戦闘機の訓練移転反対苫小牧実行委員会の斉藤秀夫事務局長は「好き勝手に飛ぶ状況になっている。オスプレイは欠陥機と言われており、人命に何かあってからでは遅い」と憤った。

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