民族共生象徴空間交流促進官民応援ネットワーク(横内龍三代表)とアイヌ民族文化財団は、恵庭市戸磯のサッポロビール北海道工場の見学施設ゲストハウスを会場に24日までアイヌ工芸品を展示している。
展示品は財団が所蔵する貝澤徹作の木彫「見逃してくれよ蛙」や平田篤史作「イタ(盆)」、貝澤守作「マキリ(小刀)」、貝澤幸司作「タンパクオプ(喫煙具)」の4点。日常使用する道具とあって機能性を重視し丈夫な樹種を厳選したり、美しい文様を施すなど美術品としての価値が高い木製品だ。
4月24日に白老町ポロト湖畔にオープンする民族共生象徴空間「ウポポイ」の開設機運を盛り上げ、アイヌ文化の素晴らしさを大勢の人に知ってもらおうと、道内企業の協力を得て各地の店舗などに優れた工芸品をウポポイのオープンまでの間、リレー方式で展示する。
木彫「見逃してくれよ蛙」は、シマフクロウがカエルを捕らえる姿を表現した。フクロウの強靱(きょうじん)な足や逃れようとするカエルが印象的だ。
事前に同工場見学ツアーの参加予約が必要。参加は無料。申し込みは同工場ホームページからできる。問い合わせは同工場 電話0123(32)5802。