国土交通省新千歳空港事務所は24日、新千歳空港で新たに建設した南側誘導路(延長1.7キロ)の暫定供用を開始した。これまで1本だけだった国際線ターミナル側への航空機用経路が2本に増え、円滑な移動による発着の効率向上が期待されている。
新誘導路は2本の滑走路と国際線地区を結び、滑走路南端と同地区を結ぶ最短経路となる。既存の北側誘導路より1・5キロほど移動距離を短縮できる。札幌開発建設部で造成した。
暫定供用は今月24日から始まって来道客の増える中華圏の休暇期「春節」に続き、2月は4~11日の「さっぽろ雪まつり」の期間に対応し、27日で終了する。
一部残っている航空灯火の取り付けなど工事完了後、3月26日から本格供用を始める。暫定期間中も降雪や霧など視界不良の場合は利用を見合わせる。
初日は午前8時30分に開通予定だったが、降雪のため時程を繰り下げた。誘導路の地下は千歳ー苫小牧を結ぶ片側2車線の構内道路で、アンダーパスが既に全面開通している。
同事務所の担当者は「航空機の往来増加による混雑を少しでも緩和できれば」としている。