千歳の農家の主婦らによる「東千歳地区漬物コンクール」(千歳市公民館東分館連合会主催)が15日、東丘の千歳市農民研修センターで開かれた。家庭の味「漬物」を互いに堪能しよう―という農閑期恒例イベントは今年で38回目を迎えた。
漬物、加工食品、果実飲料の3部門で行われ、9軒の農家が計22点を出品した。会場のテーブルにはダイコンやハクサイ、キュウリなどを塩やみそ、しょうゆ、キムチのもとなどに漬けた12点がずらり。
参加者は箸と小皿、投票用紙を手に試食し、自身が美味と思えた3品を選んで投票用紙に書き込んだ。「パリパリだよ」「どれもおいしいね」との声が多く、審査に迷う様子が見られた。
家族で訪れた東千歳保育所に通う松島楽君(5)は「ダイコンの酢漬けがおいしかった」と笑顔で話した。
投票の結果、漬物部門の1位には、新川の北川節子さん(70)の「大根サワー漬」が選ばれた。鮮やかなピンク色のルビーダイコンに穴を開け、シソの実やセロリを詰める手間を掛けた一品が会場の人気を集めた。