木材加工会社が土地取得 恵庭の大型店舗跡 工場に改修

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  • 2020年1月16日
活用が見込まれることになった旧トライアル跡地

  恵庭市戸磯南にある大型ショッピングセンタートライアル跡地を所有する不動産の明和住建(札幌市)が、木材加工業者と土地売買契約を結んだことが14日までに分かった。計画によると、残っている映画館の建物などは解体し、大型店舗跡を工場に改修する。同社は「現段階で事業者名は明かせない」としているが、4年以上空きの状態だった施設一帯の活用にようやく見通しが付くことになった。

   敷地面積は7・5ヘクタールで、同社が土地売買契約を行ったのは昨年10月。従来は都市計画法上、工場や倉庫を建てることができなかったが、事業者らは11月、同法に基づく提案制度により地区計画変更の申請書を市に提出。隣接する戸磯南工業団地と一体となった工場や倉庫の建設を含む内容で、市は関係機関から同意を得て手続きを進めている。

   当該の土地は1998年にディスカウント店を全国展開していたカウボーイが「カウボーイ恵庭店」をオープン。2000年には複合映画施設のシネマ8もオープンした。

   08年にカウボーイがトライアルカンパニー(福岡市)に吸収合併され、24時間営業に取り組んだほか、12年には都市計画をパチンコ店なども出店できるように変更。しかし、黄金南や恵み野里美にもスーパーを核とした商業地が形成され、人の流れの変化が進んだ。戸磯南では15年5月にシネマ8が撤退し、同7月にトライアルなど全店が閉店した。

   現地は新千歳空港などに近く交通アクセス良好な工業用地とあり、これまで複数の事業者が跡地活用を検討していたが、手続きの問題などもあり、いずれも進展しなかった。

   市は都市計画の変更に向け、2月と4月に都市計画審議会を開催し、6月の市議会に条例の変更案を提出する方針。明和住建は「順調に都市計画が変更できれば、今夏までにも所有権を移転したい」としている。

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