入賞・入選の快挙 有島武郎公募絵画展とアートCグランプリ 東千歳中生4人 喜びかみしめる

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  • 2020年1月16日

 千歳の東千歳中学校文化部所属の生徒4人が、第31回有島武郎青少年公募絵画展(後志管内ニセコ町など主催)と第13回アートクラブグランプリinSakai(全国中学校学校美術部作品展実行委主催)で入賞・入選し、喜びをかみしめ、創作意欲をいっそう高めた。

 有島武郎青少年公募絵画展は中高生を対象にしており、210点の応募があった。このうち、101点が入賞、入選した。

 4等に相当するニセコ町長賞に輝いた竹嶋真澄さん(3年)は、段ボールの上に段ボールを重ね、水彩絵の具で塗った。奥行きを表すことができるように、一番下の段ボールを最も暗くするなど、色の調整に気を使ったといい「周りが高校生ばかりの中で受賞し、すごくうれしい」と笑顔。

 入選の森本桂如君(同)は、さびたくぎを使って、牛舎にいる牛を表現し「(牛に)茶色の着色はしていない」と話す。背景の一部にはガーゼを貼ったり、牛の個体識別番号には、キーボードを使うなど遊び心ある作品となっている。

 同部顧問の竹津昇教諭は「高校生も出品するので、入選もなかなか厳しい」と語り、部員の活躍をたたえる。

 アートクラブグランプリは、堺市が2006年に政令指定都市となったのを契機に、翌07年から毎年行われている。全国から中学生の作品が集まる「美術の甲子園」と呼ばれており、個人の部には3651点の応募があり、38点が入賞、98点が入選となった。

 堺ライオンズクラブ賞の長島ひなたさん(2年)は、前方から牛の顔を描いた。よりリアリティーを出すために「紫っぽい色を使って鼻がぬれているように表現することが大変だった」と振り返る。

 入選は、浅野七海さん(1年)で、柵から顔を出す馬の横顔の作品。柵の古い質感を出すために、細かい点を重ねて描いた。「ずっと(点で描く作業を)やっていた」と振り返る力作になっている。

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