イトーヨーカドー恵庭店 離職者の6割求職中 昨年9月閉店 3割は再就職

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  • 2020年1月15日

 千歳公共職業安定所(ハローワーク千歳、山谷秀治所長)によると、昨年9月に閉店したイトーヨーカドー恵庭店(恵み野西)の離職者95人のうち、約3割の26人がスーパーなど販売系、軽作業、調理補助の仕事に就いた一方、約6割の56人が現在も求職中で、多くは時間をかけて職場を決めるつもりの50~60代という。

 再就職を決めたのは比較的若い30~40代の元従業員で販売のほか軽作業、調理補助の仕事にも就いている。ほかに13人が休養を希望した。残る再就職支援対象者は女性が大半で、コンピューター系、医療事務の知識と技術を身に付けるために職業訓練を行う人もいる。

 求職者は50~60代が多く「家から歩いて通える場所で働きたい」「跡地に入るところが決まるまで待ちたい」といった希望を持ち、就職を急がない人もいる。

 ハローワーク千歳は再就職に関して個々の事情を踏まえながら「恵み野地域での再就職を希望する人が多く、就職地域を広げた提案が受け入れられないことも。他市に通うことに抵抗のある人もいる」と話す。

 今後は年度末にかけて企業求人が増える傾向にあるため、「再就職の意欲喚起をしていきたい」としている。

 ハローワーク千歳は、札幌東労働基準監督署と共に、恵庭地域大量雇用変動等対策本部(本部長、山谷所長)を設置し、昨年10月から離職者に対する支援を行っている。

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