1949年創業の千歳の老舗企業・パンと菓子のもりもと(森本真司社長)が6日、関係者を招いて本店のリニューアルオープンセレモニーを行った。千歳市千代田町4の旧本店跡地で6月から取り組んできた建て替え工事が完了。9日のグランドオープンを前に地元関係者や取引先から合わせて約100人が出席し、旗艦店の刷新を祝った。
午前のセレモニーで森本社長があいさつし、「10月10日に創業70周年を迎えた。われわれの原動力は『おいしいものを作りたい』との思い。その思いは創業時から不変」と述べた。その上で「70年の歴史を紡ぎ、未来をつくる挑戦の集大成が本店のリニューアル。『はじめてのもりもと』をスローガンに、もりもとだからできる初めてに挑みたい」と決意を語った。
各方面から集まった来賓の祝辞には期待がにじんだ。「道産素材にこだわった素晴らしい商品開発を」(ホクレン農業協同組合の箱石文祥代表理事常務)、「職人の技と消費者を大切にする心で千歳、北海道経済の未来のけん引を」(北海道経済産業局の安藤保彦局長)、「本店を生産地とのコラボで北海道を売り出す発信拠点に」(土屋俊亮道副知事)。
店舗の内覧で出席者は森をイメージしてシラカバ材を使用した陳列台やイスを配した売り場を巡った。準備された70周年記念本店限定の新商品「時のバウムクーヘン」や「もりもとバスクチーズ」、イートインスペース・北のアトリエカフェ限定の「千歳本店手づくりどら焼き究(きゅう)」「特製『十勝若牛』カレーライス」などを試食した。