千歳市民有志による、子育て中の女性の情報交換や交流を目的とした「ちとせみんなのままカフェ」の取り組みが始まった。子育て中の人のほか、これから母親になる人、子育てを終えた人などに幅広く参加してもらい、気軽に集まり、リフレッシュしたり悩みなどを相談したりできる場としていきたい考えだ。
11月に市内の民間図書館、まちライブラリー@千歳タウンプラザを会場に初回を迎えたままカフェには、母子約40人が集まった。バランスボールで体を動かし、菓子と茶を味わいながらおしゃべり。市内の病院の情報や年末の大掃除のこつ、漬物の漬け方―など話題は多方面に繰り広げられた。「数カ月前に引っ越してきて、家に引きこもってばかり。話し相手がいなかった」と言う人もおり、楽しい時間を過ごした。
集いの場を発案したのは市内の主婦、上野かおりさん(38)。小学5年と2年の男児2人がいる。2年半前に夫の転勤に伴い千歳に引っ越してきた。知り合いのいない土地。子育てに関する情報に接することも難しかった。たまたま立ち寄ったまちライブラリーで、市民活動団体「みんなの椅子」を知り、会合に参加。岩本典子代表に母親が集える場の必要を吐露すると「じゃあ、やってみればいいよ」。背中を押され、開催に向けて準備を進めてきた。
初開催はみんなの椅子の協力を得た。来年1月以降、毎月第4火曜日に定期開催を予定。上野さんは「気軽に話をして情報交換できる場であってほしい。お母さんたちの話を聴いて企画の内容を充実させたい」と話している。